13. ポルターガイスト

スイスのツェルマットから毎年のようにラークスに移動して来た。
いつもと違うのは、今回は移動ついでにイタリアのトリノに寄ってサッカーのチャンピオンズリーグのユベントス対フェイエノールト(小野伸二所属)の試合を観て来たので、ラークスに着いたのが夕方だった事と、いつものアパートが今年はクリスマス前まで営業して無いので新しく宿を探さなければならない事でした。
とりあえず1件不動産屋をあたったがここも今年この時期は営業してない。しょうがなくけっこう狭いが山から近い所に行くと空いてるとのことで値段交渉するが、周りがしまってるせいか、けっこう高い!去年はもっと安かったと交渉して値段を下げさせて借りる事にした。56日間の契約をすまし、お金は次の日半分、最後の日に半分払う事になった。そんでもってここは毎年日本人も住んでて、霊感のある人は幽霊を観てるらしいウワサの所で、僕達は別に霊感ないし大丈夫だろ!と言う事でなにも気にせず住む事になった。

疲れていたが部屋が狭いので、とりあえず荷物をバッグから全部出して生活できる状態が出来上がり、疲れていたので凄く狭いキッチンで韓国製のインスタントラーメンを食べて、凄く古いソファーに座ってテレビを観てるとすぐに眠くなってきた。スイスでは良くある立ててあるベッドのマットレスだけを出して床に敷いて寝る事に、こっちのベットは柔らかくて腰が痛くなるのでこうするのが定番になっている。

疲れていたので速効でのびた君状態で熟睡モードに入る。しかし約2時間後に妙な音で目が覚める、隣で寝ている彼女が苦しそうに『クックッ』って言っているので『どうした!』と言いながら身体を少し揺すると、大きく深呼吸をしながら起きて『恐い恐い』『金縛にあった』と言い出したので、『疲れてんだよ』というと、『違う疲れてないもん!』、確かに助手席でけっこう寝てたので疲れてないといえば疲れてない。『女の人が上に乗ってて、足を押さえられて首を閉められて、それでそこの窓の上に黒い影が居たの』と言う話を聞いた瞬間、僕に凄い寒気がして首筋から身体全体に鳥肌が出る。普通の大きさではなく凄い大きさの鳥肌がでてしかも引かないんです鳥肌が!! そんで首筋の寒気も全然取れない!!いつも寒がってる彼女がTシャツで平気なのに、僕はその時Tシャツにフリースを着ても寒いんです、首筋が!!

ポルターガイストその2に続く  02/11/8 Goripon