18. 小さいパイプは危険

ハーフパイプの第一戦のIATカップに行ってきました。
結果は6位でした。次はホームの戸倉なので、もっと活躍したいと思ってます。
パイプの方は、シェイプは良かったのですが、サイズはお世辞にも良いとは言えない状態で、高い所で3m、低い所は2mもなく、パイプのサイズや形と共にトリックも発展してきているので、難しいトリックは非常に困難になります。
アマチュアなら、内容より結果になりますが、プロの場合ギャラリーに楽しんでもらってこそプロなので、非常に心苦しいです。元々の土台の関係や、積雪、器械の関係もあり、ディガーの皆さんや大会関係者の人は非常に努力しているので、文句を言えないのも又辛いです。
しかし未だにパイプのサイズに対しての認識がリゾートも、ボーダーも低いように思います。僕が思うにパイプ4〜5m位の方が安全だと思うのですが、色々なリゾートやパイプ初心者の人は大き過ぎて危ないと考えると思います。
パイプは小さい方が危険なのです。
小さいパイプは、Rが小さくなるか、バーチカルがなくなります。バーチカルがなくなると外に出てしまうので、ハイクしている人にぶつかったり、中途半端に外に出て痛い転び方をします。またRが小さくなると、ボトムに落ちたり、Rで潰されてバランスを崩したまま飛ばされてしまいます。
逆に大きくなると、Rが大きくなるので潰されにくくなり安定して滑れるし、ボトムにも落ちにくく、転んでも大きな滑り台を降りる様になるので、ボトムに落とされるより遥かに安全と言えるでしょう。初心者の人もドロップインもボトムに落ちる事なく出来るし、なかなかリップから出れないので、オーバースピードになってもボトムで転ぶだけで、リップから抜けて吹っ飛んでしまう事はないでしょう。
僕らも同じで小さいパイプほど着地も小さくなるので、高く飛ぶ事は難しくなります。高ところからプールに飛び込む時大きくて深いプールの方が安全なのと同じです。
しかし大きくても例外的にバーチカルが長くRの小さいパイプは、逆に最高に危険で楽しいものではなくなります。
これでもうどんなパイプが調子いいか分かったと思います。
あなたが初心者でも、スキー場経営者でも、Rの大きなデカイパイプを求めるべきです!!

2003/2/4 Goripon